半沢直樹
『やられたらやり返す!倍返しだ!』
この言葉を聞くと、昔習った「ハムラビ法典」を思い出しますねw
ドラマの「半沢直樹」が好評で、このセリフも恐らく流行語大賞にノミネートされるであろうということで、せっかくだから今までの全話を見てみました♫
ドラマの演出や脚本の構成とか、視聴者が最終的にスッキリして、自分も一緒にスカッとできるところが魅力の一つとして感じました。
このドラマの構成を見ると、主人公の感情や状況を「落としては上げ」を繰り返し視聴者の”感情を揺さぶりまくっている”のが分かります。
過去、人気を博した韓国ドラマ「チャングムの誓い」に近いと思います。(韓国ドラマの構成がほぼこうなっていると言われているので、チャングムだけではないでしょうが^^;)
「チャングムの誓いって何?」って人はこれです!
⇨http://www.bs-j.co.jp/changumu/
この先は若干ネタバレになりますが、そんなのお構いなしに書きますねw
「半沢直樹」の第一部のメインテーマに、大きなアップダウンが存在しています。
上司の策略により、半沢直樹が5億を騙しとられた責任を取らされそうになる(大きなDOWN)
↓
悪徳社長から5億を回収し、上司に10倍返し。自信の復讐の為に次のステージへ(大きなUP)
これが、ドラマ半沢直樹1部に置けるメインのアップダウンです。
(本来はその前に色々あるんですが割愛)
ただ、このドラマの肝になる部分は、メインのアップダウンの間にある小さな揺さぶりが何度もあることです。
5000万円の別荘を差し押さえ、回収成功!(UP)
↓
対立している国税局に裏から工作され、回収を横取りされる(down)
裁量臨店で資料の保管がなっていないということで、半沢が出向をさせられてしまうピンチになる。(DOWN)
↓
裁量臨店中に工作していたことを半沢が見抜き、追いつめられていた半沢が上司を逆に追いつめる。(UP)
などなど、こんな感じなんですが、注目してほしいのは、このDOWN部分。
ドラマを見ている人なら分かると思うのですが、
「ドラマ内に出てくる嫌なやつがこれでもかというくらいに権力を振りかざして半沢直樹を落としにかかっている」
ということが、ガッチリと演出されているんです。
これが理由で、視聴者を一緒にガンガン抑圧して気分を悪くさせるんですねw
これを見ている視聴者は、半沢直樹と同じようなどす黒い気持ちを”追体験している”ので、半沢が上司に倍返しを完遂する時に、一緒に「スカッと気持ちよくなり、ドラマの続きを見たくなる」という方程式が成立するんです。
だからこそ、半沢直樹の魅力に取り付かれて視聴者も増え、
視聴率も上がり、ここまでの話題に上っているのではないかと思います。
『人の感情を揺さぶれ』
ということはビジネスなどにもよく言われているようですが、
こういうところからもヒントを見つけ出し、
自己表現や仕事に活かすことが出来るようになると、
”生活のあらゆるものが学びになる”
という願ってもない状況を作り出せると思います。
自分もまだまだなので、表現力を磨いたり視点を鍛えることは
怠らないようにして行きたいですね!
しかし、半沢直樹の倍返しは今後何倍になるんでしょうか?笑